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ハッカク

ハッカク

ハッカク2

トクビレ科 トクビレ属

北の個性派魚
大きなひれと無骨な姿が印象的

「ハッカク」は、北海道ならではの名物として知名度、
人気があがっている魚の1つです。
オスの第2背びれと尻びれが長く大きくうちわのように
発達していることから、トクビレ(特鰭・徳鰭)の名がつきました。
しかしながら、暗灰褐色の硬い骨板に覆われ角張った体の断面が
八角形なので、一般には「ハッカク(八角)」の名で親しまれています。
道内ではほかに「ガガラミ」や「カクヨ」といった名があります。
トクビレ科の中ではもっとも大きく、オスは全長約50㎝、
メスは35cmほどに成長します。
オスの背びれと尻びれには白い円斑があり縁辺部は黒いのに対し、
メスのひれは小さく斑紋もないため、かつてはオス・メスで
違う種類の魚だと考えられていました。
現在、ハッカクの名で市場に並ぶのはオスがほとんどです。
ひれも小さく小ぶりで、身肉の脂が少なめなメスはオスに比べて
商品としての価値は低いとされています。
幕末に北海道を探検した松浦武四郎が記した「西蝦夷日誌」の
磯屋(磯谷)領の項に、図解入りでトクビレについての記述があります。
「…次圖くる如く異魚の上る事有。是其海岸奇岩怪石にして、
其地理の然らしむる處かと思う」。
武四郎がトクビレを初めて見たのは雷電海岸周辺でした。
周囲の岩に似ている異様な姿をした魚を見た時の驚きようは
想像するに難くありません。

◎選び方
目が澄んでいて、濁っていない
魚体全体がふっくらとして、張りがある
生臭い不快な臭いがない

◎保存方法
生鮮ものは、基本的に頭と内蔵を切り取り、
固い皮もそいでラップにかけて、塩をふりかけて冷蔵します。
日持ちしないので2日程度で食べきるようにしましょう。

◎漁場・漁獲量・漁法
富山湾以北および朝鮮半島東岸からサハリン西方のタタ一ル海峡までの
日本海沿岸、塩釜以北の本州から北海道の太平洋岸、そして北海道の
オホーツク海沿岸に分布しています。
北海道の主な漁場は小樽・積丹半島を中心とした日本海側
および日高沖です。
トクビレを専門に狙いをつけた漁業はなく、ほとんどが沖合底引き網や、
カレイ類を狙った底刺し網で漁獲され、少量しか水揚げされません。
昔から漁師たちは食べていたものの、漁獲量が少ない上に無骨な容姿が
災いしてか、なかなか市場に出回らず一般にはあまり知られていない
魚でした。
それが、グロテスクな見た目に反して味がよいことからグルメブームに
のって、北海道名物として熊屋や居酒屋でもよく見かけられるように
なったのは、ここ10数年のことです。
少量しか獲れないこともあり値段は高値安定で、大きいものなら1㎏
1,500円~2,000円ほどで取引されることもあるそうです。

ハッカク成分

◎料理法
白身は身締まりがよく、脂がのっているので刺身に向いています。
背中で割り、そこに味噌を詰めて焼く「軍艦焼き」、
開き干しにもされます。
皮をむいてぶつ切りにし、なべ料理やみそ汁にするのも定番です。

◎トクビレの仲間
トクビレの仲間は世界に20属44種、日本近海には12属22種類が
生息しています。
「アツモリウオ」、「シチロウウオ学名」、「ヤギウオ」、「クマガイウオ」
などちょっとユニークな名前の仲間がおり、定置網や刺し網で混穫される
ことがありますが、いずれも体長20cm前後の小型種のため食用とされず、
水産上重要な魚種はトクビレのみです。
トクビレは食用のほか、まるで鎧をまとった武者をイメージさせる
ユニークな姿のため、乾燥させてニスなどを塗り、飾り物にされる
こともあります。
また、一説によれば城の天守閣に付けられる「シャチホコ」のモデルは
トクビレの仲間だともいわれています。
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エゾリス

Author:エゾリス
北海道苫小牧市在住

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